バンコクの屋台が完全撤去!? 2017年軍政下のタイで路上販売が禁止に!!

バンコクの屋台 が撤去される!? 4月18日に世界中に衝撃的なニュースが報道され、私も日本でこの報道を耳にしました。

どうやらバンコク都があらゆる路上販売を禁止するようです。ということで、今回は、消えゆく運命!? バンコクの屋台について、記事にしたいと思います。

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バンコクの屋台が全て撤去!? 2017年軍政下のタイから全世界に衝撃のニュース!!

バンコクの屋台が全て撤去される!?

バンコクの屋台

2017年4月、世界に衝撃のニュースが報道されました。内容はバンコク都の高官があらゆる露店販売を禁止、撤去するというニュースです。

バンコクの風物詩とも言える屋台が路上から消えてしまう可能性が出てきました。しかし、この発言から約半年、現在でも普通にバンコクの街に屋台の姿があります。

一体あのニュースの真相はどういうことだったのでしょうか!? とりあえず、普段から屋台を利用する私としては、安堵していますが、やはり真相を知りたいと思います。

ということで、普段からよく利用しているスクンビットにある屋台の店主に、この真相について、聞いてみることにしました。

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報道の発端となったバンコク都の発言!!

ちなみに、この報道の発端となったバンコク都の高官、ワンロップ・スワンディー氏の発言が以下になります。

*市街の全ての主要道路で、服やコピー商品、食べ物の路上販売を禁止、秩序及び衛生上の理由で許可はされない。また、バンコク首都圏、現在市内の全50地区から、例外なく露天商を立ち退かせ、歩道を歩行者に返そうと取り組んでいる。

このように、路上販売の撤去の目的は、バンコク都内の美化と安全の確保のようで、どのエリアも例外なく実施する意欲を見せているようです。

しかし、実際にこのような大規模な撤去は可能なのでしょうか!? 私は現実的には相当ハードルが高いと思っています。

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バンコクの屋台が全て無くなる訳ではなかった!!

バンコクの屋台

結果から言うと、全ての屋台が無くなる訳ではありません。スクンビットの店主の話では、大通りの歩道は禁止、ソイは大丈夫とのことでした。

私が勘違いしていたようで、実際には基本的に主要道路での路上販売が全面的に禁止という話で、現状ソイは無関係です。

つまりスクンビットやシーロムなどの大通りの屋台は全面禁止になりました。確かにスクンビットの歩道も随分歩きやすくなったように感じます。

しかし、そうは言っても未だに営業を続けている露店もあり、どこまでが本気かは不明ですが、飲食系の屋台がかなり少なくなったのは事実と言えるでしょう。

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カオサン通りとヤワラートは除外に!!

当初の話ではバンコク都の全ての主要道路が対象になる予定でしたが、後にカオサン通りヤワラートに関しては、主要な観光地ということで除外されました。

特にヤワラートにある相当な数の屋台を全て撤去となると、タイ経済に大きな影響力を持つ華僑系タイ人から相当な反発を受けるでしょう。

しかし、将来的にはカオサンとヤワラート周辺に大規模な屋台街を設けて、そちらに移動させる計画も進めていくようです。

*追記 2019年、除外されていたカオサン通りも軍政指導の下、屋台は撤去、2020年には大規模改装工事の結果、キレイな石畳に変貌を遂げました。

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変わらないで欲しいバンコクの屋台!!

バンコクの屋台

現在、バンコクだけで約15,000軒の屋台がありますが、規制強化によって、今後はおそらく減少していく可能性が高いと思います。

事実、2019年頃には1万軒近い屋台が撤去されたという噂も耳にしました。中には公式な屋台エリアが作られ、路上から移転したお店も多いようです。

しかし、私の勝手な見解では、あのゴミゴミとした街並みこそがバンコクであり、その変わりゆく姿に名残惜しさすら感じます。

もちろんタイが途上国から先進国へと移り変わっていく過程では、こうした美化や衛生的な観念と共に変わっていくのも当然かもしれません。

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バンコクの屋台の裏に料理を作らないタイ人の文化!!

バンコクの屋台

そもそもなぜタイにはこれほどの屋台があるのか知っていますか!? それはシンプルに料理を作らないタイ人が多いからです。

ではなぜ料理を作らないのかについては、いくつか理由があり、一つは、キッチン付きのアパートは家賃が高いので、家にキッチンが無いからです。

また、中流以上のタイ人は買った方が便利と考えています。よって、正確には料理をしないのはバンコク周辺の都会であって、地方では普通に自宅で料理を作るようです。

特にタイ東北部のイサーン地方出身者に料理が上手な人が多いのは、こうした経済的、文化的な側面が関係しているのかもしれません。

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さいごに

バンコクの屋台

実はこの屋台撤去の裏側には、タイの軍事政権(軍隊)と警察の利権争いという一面が大きく関わっていると屋台の店主は話していました。

よって、今後続くであろう軍政次第では、タイの屋台を取り巻く環境も変わる可能性があるので、今のうちに屋台を十分に楽しんでおくのも良いかもしれません。

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