日泰友好の証・タイで愛される天皇陛下のお魚『ティラピア』とは

先日テレビを見ていたところ、「日本とタイを結びつける」とても興味深い内容だったので、記事にしてみることにしました。

1つの魚がもたらした感動のエピソードです。この記事を読んでこの事実を広く知っていてだけたらうれしいです。

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日泰友好の証・タイで愛される天皇陛下のお魚『ティラピア』とは

ティラピアとは

 ティラピア

ティラピア (Tilapia)はアフリカや中近東を原産とした淡水魚です。臭みのない白身魚で、非常においしく世界各地で食べられています。

日本に入ってきた種類はナイルティラピアで、流通名は「イズミダイ」又は「チカダイ」と呼ばれ養殖されていました。最近では鯛の養殖にとって変わったため見かけなくなります。

日本でも太平洋戦争直後の食糧難の時代にはタンパク質不足を補う、貴重な栄養源として、重宝されていました。

ティラピアはタイでは国民食

現在、このティラピアはタイでは国民食としてたいへん親しまれています。タイの市場では至る所で販売されています。市場では1尾60バーツほどで販売されています。

また、タイレストランでも必ずこのティラピア料理を食べることができます。タイでは「プラー・ニン(ปลานิล)」と言われ広く浸透しております。

私も今までになんどもタイの屋台でこのプラーニンの丸焼きをおいしくいただいております。このプラーニンのハイブリッド種を「プラー・タップティム」と呼んでいます。

プラーニンが黒っぽい魚に対して、タップティムは赤っぽい魚ですね。両毛ともティラピアのようです。どちらも貴重なタンパク源としても重宝されております。

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きっかけは天皇陛下が送ったティラピア

このタイの国民食はプラー・ニン(ティラピア)は、実は日本の天皇陛下がプミポン前国王陛下にお送りしたお魚だということはあまり知られていません。

1960年代食糧事情が厳しいタイを救おうと、魚類学者でもある当時の皇太子明仁親王、現在の天皇陛下が、「繁殖力の強いティラピアの養殖」を提案します。

同時にプミポン国王にティラピアを50尾贈りました。タイ政府はそれを受け、広くティラピアの養殖がスタートすることになります。

このエピソードにちなんで、タイでは華僑により「仁魚」という漢字名がつけられました。タイ語でプラー・ニン(ปลานิล)と呼ばれるようになったのはこの名前が由来です。

この最初に送られた50尾のティラピアをプミポン国王が宮殿の池で繁殖させます。そして、1万匹まで増やし、水産試験場を通じて稚魚が各地に配られることとなりました。

タイでのティラピアの養殖

現在、ティラピアの養殖はタイ国民の食を支えるだけではなく、職を支えるまでに至っております。タイ国内でティラピアの養殖は40万人以上の雇用を生み出すこととなりました。

ティラピアの養殖が安定した収入を生むことから、米価の低迷と肥料高騰に悩む米農家が、水田を掘って池に変えるケースも多く見られます。

現在もティラピアの養殖事業は年々その出荷額を増やしており、タイ人の収入を支える重要な産業になっています。

日本の皇室がタイでも愛される理由

タイの王室はもちろんですが、タイで日本の皇室が同じく親しまれ、愛される理由はこういった古くからの天皇陛下とプミポン国王の親交の歴史が一役かっていることは間違いありません。

先日陛下が初のベトナム訪問を行った際も、帰りにタイのバンコクにお寄りになられます。昨年88歳で亡くなったプミポン前国王の弔問をされるためでした。

2006年にプミポン国王陛下の即位60周年の記念行事が行われた際には、約30か国の君主がタイに招待されました。

しかし、即位祝賀行事後の晩餐会には、両陛下だけを招かれたことは、皇室がタイの王室にとって特別な存在だということを示しています。

また、両陛下が被災地に行って、ひざを突き合わせて、お見舞いする映像はタイでもよく取り上げられます。

タイ国内でプミポン前国王が各地をご訪問され、国民と真摯に向き合ったお姿と重なるものがあり、好感を持たれているのだと思います。

先日の前国王のご葬儀では日本から秋篠宮さまと紀子さまがご参列されていました。

テレビ中継されていた映像の中で、各国の王族関係者の中に秋篠宮さまと紀子さまが映っていらっしゃったのを見て1人で感動したのが記憶に新しいです。

秋篠宮さまもニワトリやナマズなどの研究で、たびたびタイを訪問されるということもタイでは広く知られています。

国民食の魚、天皇陛下が紹介=退位惜しむ声ータイ 時事通信社

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まとめ

先日の国王のご葬儀では、私も取引先のタイの方に「ありがとう」と言われました。理由は日本のプリンスがタイに来てくれたと。本当に嬉しく思っているそうです。

特にタイは王室が国民と本当に密接に結びついている国です。そして、日本という国がタイで親しまれているのにはこんな理由もあったのですね。

歴史とは本当に深く、面白いものですね。ティラピアという1つの魚が結びつけた縁、決して忘れてはいけませんね。

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