タイの新型コロナ感染爆発で医療崩壊 感染者1日1万人!! 邦人の早期帰国も!!

タイの新型コロナ感染爆発で医療崩壊 が現実となってしまいました。ベッド不足で入院できずに病院前で野宿するコロナ患者の姿も報告されています。

これは早期に邦人の帰国も検討すべきかもしれません。ということで、今回は、タイの新型コロナ感染爆発と医療崩壊について、記事にしたいと思います。

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タイの新型コロナ感染爆発で医療崩壊 新規感染者1日1万人超!! 邦人の早期帰国も!!

2021年7月タイの新型コロナ感染爆発の現状!!

タイの新型コロナ感染爆発で医療崩壊

2021年4月頃から感染拡大が危惧されていたタイですが、ついに7月には1日の新規感染者が1万人を超え、完全に感染爆発の局面に突入してしまいました。

2020年は感染者ゼロを100日以上も続けていたにも関わらず、4月からたったの3か月で感染者が急増しています。ちなみに直近1週間の新規感染者は以下の通りです。

7月11日 新規感染者 9,539人 死者 86人

7月12日 新規感染者 8,656人 死者 80人

7月13日 新規感染者 8,685人 死者 56人

7月14日 新規感染者 9,317人 死者 87人

7月15日 新規感染者 9,186人 死者 98人

7月16日 新規感染者 9,692人 死者 67人

7月17日 新規感染者 10,082人 死者 141人

7月17日の新規感染が初の1万人超え、日経新聞も新規感染者が初の1万人超え、行動規制強化へと報じています。

また、現地のタイ人に話を聞くと、全く検査を受けることができないため、実際には何倍もの感染者がいるに違いないと話していました。

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新型コロナ感染爆発のタイでついに医療崩壊が現実に!!

7月12日から首都バンコクを中心にロックダウン!!

タイの新型コロナ感染爆発で医療崩壊

7月に入り、感染爆発となってしまったタイですが、7月12日より首都バンコクを中心にロックダウンが始まったばかりでした。これは昨年4月以来、2度目のロックダウンです。

不要不急の外出を避け、在宅ワークの推進、午後9時から午前4時まで夜間外出禁止(病院以外)など、厳しく行動を制限されています。

また、公共交通機関も午後9時から午前3時まで運行停止、コンビニも午後8時から午前4時まで営業休止、ショッピングセンターは午後8時に閉店しなくてはなりません。

加えて、先日解禁されたばかりのマッサージ店やスパも閉鎖、学校も全てオンライン、5人以上で集まることも禁止されています。

タイで医療崩壊が現実に!!

タイで医療崩壊が現実となっているようです。私の友人の話でも7月初め頃には兆候が見えていたと話していました。

病床不足で入院できずに病院前で野宿するコロナ患者の姿、家族全員が感染、病院に入れない、高齢の親はもう助からないなど、悲惨な投稿がSNSにもアップされています。

公式は発表でもバンコク首都圏の病院を中心に病床数の圧迫から検査を抑制、受けることすらできない状況となり、検査難民が病院に列を作っているようです。

また、大規模病院も医療従事者不足から緊急以外の手術や外来診察の停止など、業務制限を行っており、これは医療従事者の感染も大きく関係していると言って良いでしょう。

中国製ワクチンに強まる懸念!! シノバック2回接種も感染!!

どうやらタイの感染拡大の要因の一つにシノバック、中国製ワクチンの新型コロナに対する効果が期待できないことが指摘されています。

実際に中国製ワクチンを2回接種した医療従事者600人超の感染が確認され、現場で混乱が起きているとタイ保健省が発表しました。

2021年7月現在1回目のワクチン接種を完了した人は、13%前後ですが、実は政府が当初から推進してきたシノバックワクチンを接種した割合がかなり多いです。

よって、デルタ株が猛威を振るう現状では、効果のあるワクチン接種の割合は、ほんの数%しかなく、抗体の獲得という意味でも危険な状態にあると言われています。

インドネシアが医療崩壊!! 在留邦人の死者も増加!!

タイの医療崩壊を語る上で、インドネシアの医療崩壊にも触れておきます。インドネシアでは、入院できず車内で息を引き取ったり、一家全員の感染死も続出しているようです。

5月の大型連休後の感染拡大によって、7月14日には1日の感染者が5万人を突破、既に病床は満床、在留邦人の死者も増加しています。

そして、連日1万人前後の感染が確認されるタイも人口の割合から比較するとインドネシアに近い状態にあり、タイの医療崩壊もインドネシアの後を追う可能性は高いでしょう。

残念ながらインドネシアもタイと同じく中国製ワクチンの接種をメインにしてきた国ということで、今後さらに厳しい医療崩壊の可能性は否定できないと思います。

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タイの医療崩壊!! 日本企業も駐在員に帰国命令!!

早期の帰国や国外退避も検討すべきか!?

このタイの感染爆発、医療崩壊の局面に、日本企業も駐在員に対して、家族帯同での帰国命令が出始めています。

おそらく現在タイで新型コロナに罹患、症状が悪化した場合、病院に入院できる保証はありません。この状況は相当リスクが高いと言って良いでしょう。

ちなみにバンコクのサミティベート病院などでも検査の抑制が始まっており、実際に検査を受けるだけでも2週間以上かかる病院も多数あるようです。

また、7月7日には初めて邦人のコロナ感染死も確認されています。あくまで自己責任ですが、インドネシアの例を見てもこれは早めの帰国を検討すべきかもしれません。

日本国内に住民票を有しない海外在留邦人のワクチン接種を推進!!

日本の外務省が8月1日から海外在留邦人の一時帰国時のワクチン接種を成田空港や羽田空港にて実施予定です。

タイのようにワクチン接種が遅れている国に居住している人は検討してみると良いでしょう。7月19日正午(日本時間)より特設サイトにて予約が開始されます。

詳しくは外務省の海外安全ホームページ内の日本での新型コロナウイルス・ワクチン接種を希望する海外在留邦人等の皆様へのお知らせを確認すると良いでしょう。

タイの高額な医療費にも注意!!

そもそもタイの病院の医療費はかなり高額になることが一般的です。特に入院を伴う治療を受けた場合は、日本では考えられないほど超高額になると思った方が賢明です。

もちろんタイに居住している人は、こうした事情から既に保険に加入しているはずですが、加入している保険が新型コロナに対応しているかも確認しておきましょう。

ちなみにタイの医療水準は、特にバンコクの病院など、国立病院、私立病院問わず日本の医療水準と比べても全く遜色はないので安心できると思います。

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タイ大手保険会社がコロナ保険を破棄!!

タイの新型コロナ感染爆発で医療崩壊

この感染爆発により、タイで上場している大手保険会社がコロナ保険を破棄(保険料は返却)すると、にわかに信じがたいニュースが報じられました。

2021年7月16日、 バンコクポストの記事、Syn Mun Kong cancels Covid insurance, cites health crisisは以下の内容です。

Syn Mun Kong Insurance社が販売した新型コロナウイルス保険の契約を一方的にキャンセルすると発表、波紋を呼んでいます。

しかし、これに対して、タイ保険委員会が現在有効な保険契約は解約することはできない、一方的なキャンセルは認めないと、解約を禁止するようです。

ただ、今後のさらに感染拡大が進めば、保険会社自体が倒産する可能性も否定できません。よって、今後もこの問題に関しては、注視していきたいと思います。

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タイの新型コロナ感染爆発と医療崩壊!! 自分の命は自分で守る!!

2018年時点のデータですが、タイに在住している日本人は7万5,000人以上、世界で4番目に日本人が多い国です。

また、実際には日本から住所を移転していない人も沢山いるはずなので、少なくても10万人はいるのではないかと言われています。

タイで医療崩壊が現実になっている事実を考えると、帰国や国外退避もすみやかに検討すべきです。さらなる感染拡大、医療崩壊が進んでからでは完全に手遅れとなります。

もちろん自身のワクチン接種や環境によっても異なりますが、タイ国内のワクチン接種がある程度進むまでは、タイ渡航は控えた方が良いかもしれません。

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さいごに

日本も東京を中心に新型コロナの感染が再拡大していますが、高齢者のワクチン接種が加速したことで、状況は以前よりも大きく変わったと言って良いでしょう。

しかし、タイのワクチン接種は前途多難の状況です。よって、在タイ邦人は更新される情報に注視、早めの帰国なども選択肢に入れつつ、最悪の事態に備える必要があると思います。

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