テロ タイ深南部で頻発!! 2019年もマレー系イスラム武装勢力に注意!!

テロ に注意が必要です。2019年に入ってまだ2週間ほどですが、タイ深南部のヤラー県やパッタニー県でも殺人や銃撃事件が頻発しています。

タイ治安当局は、深南部の分離独立を掲げるマレー系イスラム武装勢力の犯行とみて捜査を始めました。ということで、今回は、タイのテロについて、記事にしたいと思います。

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テロ タイ深南部で頻発!! マレー系イスラム武装勢力の犯行!? 2019年は特に注意が必要!?

タイ深南部でテロが頻発!?

 テロ

2019年に入り、タイ深南部パッタニー県やヤラー県でテロリストと思われる武装集団による事件が多発しています。

タイは比較的安全な国ですが、今回事件が発生したパッタニーとヤラーに加えて、ソンクラー、ナラティワートなどは、実は危険と言われている地域です。

この地域は、タイ国内でディープサウス(深南部)と呼ばれ、タイ人にとっても危険なエリアと考えられています。

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相次ぐテロ行為!!

 テロ

2018年の年末にも大々的にニュースになりましたが、マレー系イスラム武装勢力と現地自警団や警察との銃撃戦が頻発しています。

11月末にはパッタニー県の市場で自警団員の男性2人が銃で撃たれ死亡しました。犯人は買物客に紛れて接近し、至近距離から拳銃で2人の頭部を撃った模様です。

そして、隣県のソンクラーでも、市場近くの休憩所で自警団員の男性2人と地元の村長補佐の男性が銃で撃たれ死亡しました。

また、ヤラー県では、道路脇のたばこ屋で爆弾が爆発、現場を走行していたピックアップトラックが破損、運転していた自警団員の男性がけがをする事件も起きています。

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2019年もテロ事件が多発!!

 テロ

今年に入って1月10日にはパッタニー県の学校で、教師や生徒の警護に当たっていた自警団員の男性4人が武装した複数の男に銃で撃たれ死亡した事件が発生しています。

タイ当局は12日、県内の村の民家に立てこもった容疑者2人(38歳、30歳)を銃撃戦の末、殺害したと発表しました。

また、13日には同じくパッタニー県の警察署で、バイク3台で乗りつけた男6人が自動小銃などを発砲し、署の敷地入口にある受付にいた男性警官が頭などを撃たれ死亡しています。

加えて、13日同日、ヤラー県の民家でも、住人のタイ人夫婦が銃で頭を撃たれ死亡する事件が発生しました。

被害者の男性が年内に実施される見通しの議会下院総選挙への出馬を予定したいたことから、地元の政治絡みの犯行とも疑われているようです。

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取り残されたタイ深南部3県とは!?

そもそもなぜこのようなテロが多発するのでしょうか!? この理由は、その昔この地域はイスラムの王国があり、そのほとんどが現在のマレーシアです。

しかし、パッタニー、ヤラー、ナラティワートの3県は、1882年に英領マレーとの間でタイに編入され、タイ王国の一部になりました。

そして、現在でもこの地域の住民は、8割以上がイスラム教を信仰するムスリムで、独自の言語(マレー語の地方言葉)を話します。

よって、その歴史的な背景からも分かるように、宗教や文化が全く異なるため、1世紀以上にも渡る分離独立運動が続いているのです。

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危険!! 行ってはいけないタイの深南部!!

このように、マレー系イスラム武装勢力によるテロ事件が頻発しています。そして、現地のタイ人たちも銃で武装し、自警団を作ってコミュニティーを守っているのです。

また、タイ当局と武装勢力との争いも続いています。一般的に外国人旅行者がこの地域を訪れることはほとんどないと思いますが、決して近づかないようにしましょう。

ちなみにこのエリアは、外務省も危険レベル3、渡航中止勧告とされています。よって、これは行ってはいけないことを意味しているのです。

昨今、実際にイスラム武装勢力に日本人が捕まっています。日本人がテロリストに捕まり身代金を払う事実が公になれば、世界中の日本人が身代金目的で誘拐される可能性も高まるのです。

一人の勝手な自己責任という名の無責任な行動が海外で活動する全ての邦人のリスクを高める可能性があることを肝に銘じておきましょう。

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さいごに

2019年に入ってタイ深南部ではテロが多発しています。特に今年のタイは民政復帰に向けた総選挙が行われる予定です。

バンコクでも反政府デモが開催されるなど、ピリピリしたムードも漂っています。ということで、深南部には絶対に行ってはいけませんが、他の地域でも注意は怠らないようにしましょう。

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