イスラム武装勢力 特にタイ南部(イスラム圏)を訪れる方はテロに注意が必要です

先月プミポン前国王のご葬儀が終わったこともあり、またしても政局の不安が心配されているタイですが、実は度々テロが起こっているということはあまり知られていません。

つい最近、9月22日にもタイ南部の街『パッタニー』で、トラックを狙った爆弾テロが起き、乗っていた兵士4人が死亡、兵士5人と近くにいた住民の女性1人がけがをする事件が起きました。

タイ治安当局はタイ深南部のマレー系イスラム武装勢力が遠隔操作で爆弾を爆破したとみて捜査しています。ということで、今回は、タイにおけるテロについて、記事にしようと思います。

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イスラム武装勢力 特にタイ南部(イスラム圏)を訪れる方はテロに注意が必要です

タイにおけるテロは?

タイを旅行していて、特にタイ中部のバンコクやパタヤなどの有名な観光地を訪れていると、テロなどの物騒な事件とは無縁でしょう。

それよりどちらかというと、タイの人々はのんびりしていていて、これぞ「ほほえみの国』という優しいタイを感じることができます。

しかし、タイはテロがとても多い国だということはあまり知られていません。2004年以降、1万6000件を超えるテロが発生し、6700人以上の方が死亡しています。

このテロを起こしているのが、イスラム武装勢力だと言われています。日本でもISILなどで有名なイスラム過激派がタイでもテロを起こしているのです。

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イスラム教徒の多いタイ南部

タイ国民のほとんどは仏教徒なのですが、タイ南部の都市パッタニーを中心にムスリムが多く住む地域があります。住民のほとんどはマレー族です。

パッタニーはマレー半島でも早くからイスラム教を受け入れた国で、のちにイスラム教育の拠点となっています。

14世紀頃からは「小メッカ」とも呼ばれ、たくさんのムスリム知識人を輩出しています。また、日本でも当時は「大泥」と呼ばれ、朱印船が訪れて日本人町があった貿易港でした。

パッタニーは、元々アユタヤの属国でした。のちにラーマ1世が再び支配しようとした際に、激しく抵抗します。

その結果、スルタン(王)がバンコクに連行され、パッタニーは7つのムアン(国家)に分割されソンクラー(タイ南部の都市)の支配下に置かれることになりました。

また、隣接するムスリムの属国が20世紀に入ってからイギリスに割譲されます。しかし、旧パッタニー王国だけがタイに残ることになります。

こうして、仏教徒が大半を占めるタイという国の中に、ムスリムの多い地域が残ることとなったのでした。

イスラム武装勢力との衝突

この地域で行なわれているタイ化政策によって、長い間マレー文化や宗教が国家によって厳しく管理されてきました。

これによって、パッタニーのアイデンティティが危機に直面したことを受け、数々の激しい反発が起きました。

1957年、マレーシア独立によるマレー・ナショナリズムの高揚が起こり、タイ深南部地域に仏教徒を大量移住させる政策の実施されました。

結果、1960年代から1970年代にかけて幾つかのイスラム武装勢力が生まれ、分離独立運動の活動が本格化します。

2001年のタクシン政権発足により、一時は下火になった分離独立運動も再び激化することになります。タクシン政権が様々な懐柔政策を廃止したからです。

そして、軍を中心に統治を行っていた深南部の治安維持の権限を、警察に委譲したことがきっかけで状況が激変、特に2004年以降、武装勢力によるタイ治安部隊との武力衝突が再燃しました。

現在でも、度々イスラム武装勢力とタイ治安部隊との衝突は起きています。注意すべきは武装勢力のターゲットは治安部隊だけではありません。

タイ人仏教徒はもちろん、同じムスリムであっても、タイ側との融和を考えるムスリムも同じくターゲットにするなど、とても危険な状態と言えます。

また、爆弾テロが一般市民にも無差別に行われ、住民にも被害が及んでいます。さらにこの地域では、麻薬取引に絡んだ事件も多発していることも、紛争の解決が進まない要因になっています。

バンコクでの連続爆破事件

 テロ

2015年8月17日にはバンコクの中心地、BTSチットロムにほど近い「エラワン廟」で爆破テロ事件が起きました。

この爆破事件では死者20人、100人以上のけが人を出しました。タイ犯罪史上でも最も悲惨なテロ事件となってしまいました。

http://jp.reuters.com/article/thailand-blast-idJPKCN0QM1HV20150818

この「エラワン廟」はタイでも人気のあるパワースポットで、タイ人や観光客で賑わっております。このエラワン廟付近は、セントラルワールドなどバンコクの観光の中心地です。

このようにタイ南部以外でもテロの脅威は確実にあります。特に政局が再び不安定になりそうな現在、都市部でもテロに注意が必要だと言えるでしょう。

テロに巻き込まれないためには?

正直に言うとテロに巻き込まれないための明確な答えはありません。特に観光地や繁華街では『運』でしょう。

しかし、人の集まる場所に長くいないこと、一応周囲に怪しい人がいないか注意していれば、テロに遭遇する確率を確実に下げることができます。

人間には少なからず危機管理能力が備わってます。違和感を感じたら、その直感にしたがって近寄らないようにしましょう。これはテロ以外でも重要です。

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まとめ

タイ南部を訪れる方は、このようなことはもとより知っている方がほとんどでしょう。正直かなり治安の悪い地域です。

しかし、タイ南部パッタニーはイスラム文化が色濃く、異国情緒漂う素敵な地域でもあります。素敵なビーチもあります。

今後、平和になることがあれば、タイでも独特の雰囲気を持つ人気の観光地になるかもしれません。早くそんな日が来るといいですね。

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