タイの災害と言えば洪水 毎年起こる豪雨や河川の氾濫!! 道路の冠水に注意!!

タイの災害と言えば洪水 に注意が必要です。日本では地震や台風に毎年悩まされていますが、タイの深刻な自然災害はやはり洪水でしょう。

2011年には3か月以上続く、大洪水が発生しました。ということで、今回は、タイの深刻な自然災害、洪水について、記事にしたいと思います。

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タイの災害と言えば洪水 毎年起こる豪雨や河川の氾濫!! 道路の冠水に注意!!

タイの深刻な自然災害と言えば洪水!!

近年日本でも台風や線状降水帯による大雨によって、河川の氾濫、洪水が頻発していますが、タイでも毎年必ず洪水が発生しています。

近年記憶に新しい洪水と言えば、2011年にタイ北部から中部までの広範囲に渡って発生した大洪水でしょう。7月から3か月以上も続いた未曾有の大災害となりました。

タイの洪水は、ちょうど雨の多い雨季、7月頃〜10月頃に起こることが一般的です。ちなみに2021年の今年も既にタイとミャンマーの国境付近で洪水が発生しています。

このようにタイの自然災害と言えば、毎年必ずタイ全土で少なからず発生する洪水であり、タイ在住者だけではなく、旅行者も注意した方が良いでしょう。

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2011年のタイの大洪水とは!?

タイの災害と言えば洪水

2011年に発生したタイの大洪水は、チャオプラヤー川やメコン川流域に甚大な被害をもたらし、7月から3か月以上も続き、約230万人が影響を受けました。

タイでは珍しい台風の上陸と雨季が重なった結果、タイ北部、東北部からタイ中部もほとんどの低地県が洪水による影響を受けたと言って良いでしょう。

また、この大洪水で推定される被害総額は2011年11月までに3,462億バーツ(約8,650億円)とも言われており、タイの経済成長率を大きく押し下げたと言われています。

特にアユタヤでは歴史公園が浸水、増水によって市民が避難を余儀なくされただけではなく、病院の浸水により入院患者が市外の病院に移動する事態となりました。

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タイで洪水が頻発する要因!!

雨季に発生する豪雨!!

タイで洪水が頻発する原因の根本は、やはり雨季に起こる豪雨、スコールでしょう。短時間に相当な量の大雨が降るためです。

ちなみに、これはタイ全土どこでも頻繁に発生するので、時にはバンコクの中心地でも道路が冠水している姿を見かけます。

私も過去にバンコクのスクンビット通り沿いで道路が冠水してしまい膝まで水に浸かりながらホテルに帰った経験がありました。

また、パタヤではビーチに面したビーチロードが冠水、完全に海と繋がってしまった様子は、目を疑う光景だったことを覚えています。

洪水の原因はチャオプラヤー川の勾配!?

洪水が発生する大きな原因は、タイ国内を南北に縦断する巨大な河川、チャオプラヤー川の増水、氾濫は外せません。

これはチャオプラヤー川の勾配の問題と言われています。チャオプラヤー川がかなり緩やかに流れているため、海に排水するのに時間を費やすからです。

2011年に日経新聞がタイ洪水で首都バンコクも浸水、治水は機能しているかという記事内でも詳しく解説されていました。

よって、一度洪水が起こると長期化します。また、河川の流域(海抜0メートル)に主要な都市が形成されていることも被害の拡大に繋がっていると言って良いでしょう。

水が引かない理由は貧弱な排水能力!!

バンコクのような大都市でもスコールの後には決まって道路が冠水するエリアがあります。これは都市の中でも低地に水が集まることも理由でしょう。

しかし、根本には貧弱な排水システムに問題があり、特に街中で見かけるゴミが排水溝を詰まらせることで、流れを悪くすると言われています。

バンコクなどでは排水システムの改修工事を急ピッチで進めており、以前よりは排水スピードは格段に上がっていますが、やはり全体的には追いついていないのも現状です。

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タイの洪水に注意!!

タイの災害と言えば洪水

タイ旅行者も洪水には注意が必要です。特に洪水が頻繁に発生する雨季の7月〜11月頃は天気予報などをマメにチェックすることをおすすめします。

時には在タイ日本国大使館も注意喚起を行うことがあるので、タイ旅行の際にはウェブサイトをブックマークしておくと便利です。

これは日本でも同じですが、特に大雨や洪水の影響等が予想される地域に滞在されている人は外出を控えるなど、災害や事故に遭わないように気をつけて下さい。

また、ある意味では風物詩と言われているほど、ちょっと激しい雨が降ったと思ったら冠水する場所もあるので、サンダルは必ず旅行バッグに入れておくと良いでしょう。

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タイの洪水で起こる独特の被害!! ワニ200匹が逃げる!!

タイの災害と言えば洪水

2011年の大洪水では、タイ独特の被害も報告されています。なんとアユタヤのワニ園からワニ200匹が逃げ出し、日本でもニュースで報道されました。

実はこのワニが逃げた被害は、アユタヤだけではなく、タイ各地のワニ園からワニが逃げ出したそうで、パタヤでは体長5メートルものワニ、29匹が逃げ出したそうです。

結果的にはパタヤで逃げたワニは全て捕獲されたそうですが、仮に冠水した道路に5メートルのワニがいることを想像しただけでも恐怖に違いありません。

このようにタイの洪水では、ごく稀に日本では想像できない事態も発生します。まさにアメージングタイランドと言ったところででしょう。

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タイの洪水とタンブン!!

毎年タイのどこかで洪水が発生すると、話題に上がるのがタンブンです。タンブンとはタイに伝わる徳を積む行為のことで、主に貧しい人への寄付やお布施などを指します。

よって、どこかで洪水が発生すると必ずタンブン、タイ人の助け合いの精神から寄付や物資を支援する人が現れるのです。

確かにその昔タイの友人が困っている人がいたら、助けるのはタイでは普通のことと言っていたのを覚えています。

その実践が洪水時のタンブンであり、われ先にと支援を申し出る人が続出するのは本当にタイのすばらしい文化と言って良いでしょう。

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さいごに

タイで頻発する自然災害、洪水には注意が必要です。しかもタイでは10年に一度大きな洪水が起こるとも言われています。

ちょうど2021年は、2011年の大洪水から10年が経過しており、近い将来大洪水が起きるかもしれないことも頭の片隅に置いておくと良いでしょう。

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