ジカ熱 2017年タイに上陸したウイルス感染症!! 症状や感染経路と対策!!

ジカ熱 が世界で猛威を奮っています。2017年にタイでも感染、発症が確認されました。タイで流行するデング熱と同じく、蚊によって媒介される感染症です。

日本の空港検疫でもジカ熱に注意の案内を見かけるでしょう。ということで、今回は、ジカ熱とその症状や対策について、記事にしたいと思います。

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ジカ熱 2017年タイに上陸したウイルス感染症!! 症状や感染経路!! どのような対策が有効!?

ジカ熱とは!?

ジカ熱

ジカ熱(Zika fever)は、ジカウイルスによって引き起こされる感染症です。アジアやアメリカ、アフリカ、太平洋地域で感染が確認されています。

世界で最初の流行は、2007年にミクロネシア連邦のヤップ島で発生したと言われており、2016年には日本でも4類感染症に指定されました。

2015年にはアメリカ大陸でも発生、2016年2月1日、世界保健機関により国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態が宣言される事態に発展しています。

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ジカ熱の症状とは!?

ジカ熱

症状は、軽い発熱や関節痛、筋肉痛、頭痛などです。同じく東南アジアで流行するデング熱と症状も似ていますが、デング熱ほど重症化はしません。

ジカウイルスを持っている蚊に刺されて、数日から1週間程度の潜伏期間を経て発症します。また、中には発症しない人も多いようです。

現在有効なワクチンや薬はありません。しかし、安静にすることで、長くとも1週間以内には回復に向かいます。よって、ジカ熱を直接的な原因とする死者は出ていないのです。

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ジカ熱の感染経路!!

ウイルスを持つ蚊からの感染!!

ジカ熱

ジカウイルスは、蚊を宿主とするウイルスであり、ウイルスを持つ蚊に刺されることで、ヒトに媒介し、発症に至ります。

特に東南アジアに生息するネッタイシマカや日本にも多く生息するヒトスジシマカなども媒介者としての役割を果たすため、対策が急務です。

母子垂直感染に注意!!

ジカウイルスが羊水から検出されたため、母子感染を引き起こす可能性があると言われています。そして、この母子感染が原因で赤ん坊の小頭症に注意が必要です。

小頭症とは、頭部が異常に小さく、脳に障害のある子どもが生まれる病気で、詳しい因果関係は現在も研究中のようですが、とても危険な病気と言われています。

体液からの感染に注意!!

性交渉による体液感染が確認されています。2016年CDCも体液感染の可能性から、帰国後の接触に対して、時間的に余裕を持つようにガイドラインを出しました。

また、体液感染から妊娠後の母子感染に繋がる可能性もあり、危険な感染経路となり得る恐れがあるので注意が必要です。

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ジカ熱はなぜ危険なのか!?

小頭症のリスク倍増!! 妊婦への感染が危険!!

実際には感染しても症状が軽く、症状が出ない人も多いジカ熱ですが、なぜ恐ろしい感染症として考えられているのでしょうか!?

この一番の理由は、妊婦が感染することによって、胎児に母子感染する可能性があり、胎児がジカ熱に感染することで、小頭症を引き起こすリスクが倍増すると言われています。

事実、小頭症の胎児とその母親の胎盤の双方からジカ熱ウイルスのRNAが発見され、ジカ熱が小頭症の原因になると考えられているのです。

また、小頭症で亡くなった胎児の脳の組織からジカ熱のウイルスが検出されたという報告もあり、特に妊婦に注意喚起されています。

体に麻痺を起こすギラン・バレー症候群との関連性!?

ジカ熱が大流行したブラジルのリオデジャネイロ州でギラン・バレー症候群の急増が報じられ、コロンビアでは3人の死者が出ていることも発表されています。

よって、2016年には世界保健機構(WHO)が小頭症と共に、調査の標準化と強化、因果関係の研究について宣言をしました。

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タイのジカ熱の状況は!?

2017年タイのジカウイルス感染症患者は、33都県の544人、11月からの1週間では、バンコクと近隣のノンタブリー県、サムットサコン県、パトゥムタニ県で計13人でした。

しかし、ジカ熱は症状が出ないケースも多いため、実際の患者数は発表を大きく上回ると考えられています。

また、タイ保健省によると、2016年1月〜2017年11月にタイ国内で確認されたジカウイルスによる小頭症は2例、先天性ジカ症候群は1例です。

そして、同期間にジカウイルス感染が確認された妊娠中の女性は119人、ギラン・バレー症候群は3例でした。上記は厚労省のジカウイルス感染症の発生状況を参照しています。

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ジカ熱を防ぐための対策とは!?

ジカ熱

まずウイルスを媒介する蚊を発生させないために、発生源を無くすことが有効です。よって、家の周りで水の溜まるような場所を作らないようにしましょう。

そして、基本的に蚊に刺されないことが重要です。暑いタイですが、なるべく肌の露出を避けましょう。また、蚊は色の濃いものに近づく習性も持っています。

虫除けスプレーや蚊取り線香も有効です。加えて、蚊は寒い場所が苦手なので、クーラーでキンキンに冷えた部屋では活動力が落ちるという噂を聞いたことがあります。

最後に、蚊は強い匂いを嫌い、東南アジアで香辛料やニンニクの入った料理を頻繁に食べるもの実は蚊を寄せ付けない対策の一つだったのです。

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さいごに

私もバックパッカーで東南アジアを周遊していた時に、タイの田舎で酔った挙句、公園で寝てしまい、朝起きた時には50か所近く蚊に刺さていたことがあります。

それでも病気にはなりませんでしたが、こればかりは運次第でしょう。ということで、これから年末年始にかけてタイに行く人、特に妊婦さんは注意が必要です。

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