プラクルアン は、タイで人気の御守りです。タイ人であれば、必ず一つは持っていると言って良いでしょう。私もタイ出張の度に少しずつ集めています。
前回の出張では、バンコクで仏具の販売で有名な寺院にも行ってきました。ということで、今回はタイで大人気のプラクルアンについて、記事にしたいと思います。
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プラクルアン タイに伝わる御守りとは!? ご利益や効果は!? コレクションや投資や投機の対象に!?
この記事の目次
プラクルアンとは!? タイ人全員が持ってる御守り!?
プラクルアンとは、タイに伝わる御守りのことです。元々は19世紀以降、タイの民間信仰における魔除けの意味を持っていました。
ブッダや高僧の姿をかたどった小仏像の護符で、様々な素材のプラが存在し、近年は主に寺院などで発行されています。
タイは熱心な仏教徒が多い国です。よって、過去には人気の高僧や年代の古いプラクルアンが数百万バーツもの高額で取引されるケースもありました。
また、タイ国内の色々な場所に専門店や大規模マーケットが開催され、願い事を祈願するための御守りを探す人や一攫千金を狙う人などでかなり賑わっています。
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プラクルアンのご利益や効果は!?
プラクルアンは、本来魔除けや厄よけといった意味合いのモノが多いですが、最近では交通安全やビジネスの成功、恋愛成就などを祈願したモノもあります。
タイでタクシーに乗車すると、車内のミラーにぶら下がっている姿を見かけるのはこのためです。ちなみに私も普段から首にぶら下げています。
すると、不思議と親切にされたり、ボッタクリに遭うこともなくなりました。時にはそのプラクルアンを見せてと声をかけられることもあります。
また、身につけていることで機運や気持ちを盛り上げたり、自らの意識を向上させるきっかけにもなるなど、ポジティブになれる点も大きなポイントでしょう。
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プラクルアンはどこで入手できるの!?
一般的には寺院に販売所が併設!!
一般的にはタイ国内の寺院内で販売されています。ちなみに、プラクルアンは買うではなく、借りる(チャオ)と表現され、あくまで売買ではないと考えられているようです。
そして、人気の寺院では定期的に新しい御守りが発行され、新しく発行される場合には寺院の入口付近に大きく張り出されます。
また、有名な高僧が祈祷した御守りは、予約で全て無くなったり、販売後にプレミア価格で取引されたりするケースも珍しいことではありません。
タイ国内の各地にプラクルアン専門店!!
タイ国内の各地に専門店があります。中には数多くの専門店が集まるショッピングモールや博物館のような巨大な店舗まであるほどです。
これらの専門店の中には、数えきれない種類のあるプラクルアンの素材やモデルなど、得意分野ごとに特化したお店もあります。
よって、高額品を扱うお店から新品、歴史の古いアンティーク品、リーズナブルなお土産品まで存在し、需要によって扱う御守りも変わるのです。
御守りマーケットや露店!!
タイの街を歩いていると普通に道端でも販売され、イベントスペースなどでは定期市と言った感じで、大規模プラクルアンマーケットが開催されています。
上の写真のような大規模プラクルアン市は、プロからセミプロ、アマチュアまでが自分のコレクションを持ち寄って、取引を行う場所です。
私もタイ全土のマーケットを訪れて、レアなプラクルアンを探していますが、中には超レアな御守りをリーズナブルな価格で手に入れることができます。
プラクルアンをケースに入れてネックレスに!!
プラクルアンは、ネックレスにして身に付けるのが一般的ですが、寺院で発行された当初はケースに入ってません。よって、枠屋と呼ばれるケース専門店でケーシングします。
これらの専門店は大規模マーケットにも必ずあるでしょう。そして、ケースの素材や大きさによって価格が異なり、高額なプラクルアンには豪華な枠を選ぶ人も多いです。
ちなみにケースの価格は、ステンレス製が一番安く、マイクロン製の小さなモノで200バーツほど、シルバー製や18金、22金、23金のケースはかなり高額になります。
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プラクルアンの発行によって寺院はお金を得る!?
寺院の修復や貧しい人への寄付に!!
プラクルアンは、本来寺院にタンブン(お布施や寄付)をすることで頂ける御守りであり、タイ人に取っては大切な信仰の一部です。
しかし、現代では日本の神社や仏閣も同じですが、タイの寺院でも販売することによってお金を集め、寺院の修復や増設、貧しい人への寄付に充てています。
時には地域の病院の建設などのために発行されることもあり、公共の目的に利用されることもあるほどです。
タイ人が積極的に多額の寄付を行うのは、寺院が私服を肥やすための発行ではないことを知っているからという理由もあると思います。
プラクルアンとタンブンの関係とは!?
プラクルアンを語る上で、最も重要は観念にタンブンがあります。タンブンは現世での善行、良いことをして徳を積むという考え方です。
プラクルアンが高額で取引される根底には、高徳を積んだ高僧が祈祷(入魂)する、古い歴史の中で過去の所有者のタンブン、つまり徳が蓄積されることがポイントとなります。
これが人から譲り受けた方がご利益があるという話の由来であり、誰が所有していたかという点が価値に大きな影響を与える理由にもなっているのです。
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プラクルアンがコレクションや投資の対象に!!
中にはまさに骨董品とも言うべき希少価値の高いプラクルアンが存在し、これらはマニアによってコレクションや時には投資の対象になるほどです。
歴史的にも有名な高僧が祈祷、発行したプラの中には、高級外車が買えるような価格や過去には日本円で億単位で取引され、ニュースでも紹介されます。
地方のプラクルアン市場で超レアな骨董品が見つかって、一攫千金を手にした人がニュースになることも熱狂的なマニアが増える理由かもしれません。
また、こうした歴史の古い高額品が現金と同様に扱われることもあり、プラクルアンを担保にお金を貸してくれる場所まで存在するのです。
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プラクルアンはタイ国外に持ち出せないこともある!?
タイでは、仏教に関係する仏像などをタイ国外に持ち出すことが法律で禁止されています。よって、歴史的に価値のあるプラも基本的には対象になるはずです。
ちなみに私はいつもタイ出国時にプラクルアンを首からぶら下げていますが、一度も止められたことはありません。
むしろイミグレーションでワイ(合掌)をされたり、話しかけることもあり、いつもよりも親切にされることが多いのも事実です。
しかし、歴史的な価値の高く、高額品のソムデットやプラピッター、LPクーン師のメダルなどは、バレたら持ち出せない可能性があるため、注意が必要でしょう。
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注意喚起!! 日本のフリマアプリの悪質な霊感商法に注意!!
プラクルアンは魔術や呪術とは無関係!!
最近、日本で一部の心ない人達によって、プラクルアンが魔術や呪術などと偽った情報が流されています。これは100%嘘であり、これらの魔法や魔術とは全くの無関係です。
そもそもプラクルアンは、タイ仏教寺院が発行するもので、当たり前ですが、私達と同じく普通の人間によって作られた御守りになります。
なぜこの御守りがタイで人気があり、時に高額で取引されるのかは、タンブンとの関係、高僧の行いや高徳によるものであると、先ほど触れた通りです。
よって、人の弱みにつけ込むようなこうした所有者から譲り受けた(購入した)御守りは、むしろ徳を失う行いであり、開運とは逆効果の愚かな行為となってしまうので注意しましょう。
詐欺まがいの霊感商法に注意!!
私も一人のコレクターとして本当に悲しいことですが、日本のフリマアプリ、メルカリなどでプラクルアンが霊感商法や詐欺まがいに利用、販売されているケースを見かけます。
特にタイ仏教寺院の僧侶をネクロマンサー(魔術師)と称したり、黒魔術師や魔術、魔法、呪術などのキーワードで出品しているかなり悪質な出品者まで見かけました。
これはタイでは警察に逮捕されてもおかしくない行為です。当たり前ですが、タイの僧侶は決して魔法使いではありません。
あくまで自己責任ですが、善良な出品者のためにも、こうした霊感商法に利用している出品者からは絶対に購入しないように、タイ仏教の名誉のために注意喚起したいと思います。
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さいごに
日本でも寺院や仏閣を訪れ、御守りを買う人も多いと思いますが、タイ人の仏教への熱心な信仰は半端ではありません。
タイ旅行の際には、こうしたプラクルアンを探してみるのもおすすめです。きっと素敵な旅の思い出になるのではなると思います。
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