ワット・プラケーオ タイで最も有名な寺院の中にアンコールワット発見!!

ワット・プラケーオ は、ワット・ポーと同じくタイ国内で最も有名な寺院でしょう。また、タイ旅行で一度は訪れる人気の観光スポットです。

そして、この寺院の中になぜかアンコールワットがあるのを知っていますか!? ということで、今回は、ワット・プラケーオと歴史について、記事にしたいと思います。

<関連記事はこちらからどうぞ>

ワットラカン 黄金の鐘が出土!? プラクルアンの有名な寺院の行き方は!? この記事を読んでみる

ワット・プラケーオ タイで最も有名な寺院の中にアンコールワットがある!? 文化と歴史とは!?

ワット・プラケーオ(エメラルド寺院)とは!?

ワット・プラケーオ

ワット・プラケーオは、正式名称がワット・プラシーラッタナサーサダーラーム(Wat Phra Sri Rattana Satsadaram)、タイを代表する寺院です。

対岸にあるワット・アルンから移されたエメラルド仏が由来となり、エメラルド寺院とも呼ばれ、現在もラーマ1世の王朝時代に建設された本堂に安置されています。

1782年に都がバンコクに移され、ラーマ1世の即位後に建設されました。また、一般的な寺院とは異なり、王室が仏教儀式を行う王室専用の寺院です。

境内を巡る回廊には、ラーマーヤナ(古代インドの大叙事詩)のタイ版であるラーマキエン物語の見事な壁画が描かれていることでも有名でしょう。

<関連記事はこちらからどうぞ>

タイの歴史1 タイ王国の創世記からアユタヤ王朝!! 建国の歴史とは!? この記事を読んでみる

ワット・プラケーオの歴史とは!?

ワット・プラケーオ

ワット・プラケーオは、ワット・アルンと同じく王宮内寺院として建設されたもので、寺院の南側には多くの宮殿が並んでいます。

一番西側のドゥシット宮殿がもっとも古く、ラーマ1世王朝期に建てられたアユタヤ様式の伝統的な建物、その隣がラーマ5世王朝期に作られた泰欧折衷のチャクリー宮殿です。

アマリンタラウィニッチャイ宮殿は、ラーマ1世の時代に作られ、王との謁見の場として用いられてきました。また、中でも一際目立つのは入ってすぐ目の前にそびえる金色の仏塔でしょう。

そして、最後に左奥に置かれた石造りのミニチュア建造物に注目しましょう。ここにはなぜかかの有名なカンボジアのアンコールワットの模型があります。

<関連記事はこちらからどうぞ>

カオサン通りの歴史 バックパッカーの聖地!! 80年代以前は米屋街だった!! この記事を読んでみる

ワット・プラケーオになぜアンコールワットの模型が!?

ワット・プラケーオ

それではなぜワット・プラケーオの中にアンコールワットがあるのでしょうか!? 実はこの模型は旅行者のために設置された訳ではなく、ラーマ4世の命で作られました。

現在のアンコールワットは誰でも訪れることができます。しかし、以前のカンボジアは長い間内戦が続いていたため、訪れるのは簡単ではありませんでした。

よって、そのような時期でもバンコクで最も有名なこの寺院に来れば、アンコールワットを模型として見ることができます。

また、この模型が作られた意図は、当時のタイがアンコールワットのあるシェムリアップを支配していた証として、政治的な目的の元に作られたものだったのです。

<関連記事はこちらからどうぞ>

プラクルアン タイに伝わるお守りのご利益や効果とは!? 投機の対象にも!? この記事を読んでみる

カンボジアはタイの属国だった!?

ワット・プラケーオ

アユタヤ時代以降、カンボジアは断続的にタイの属国で、ラーマ1世の時代にはカンボジアの北西部のバッタンバンとシェムリアップはバンコクの直轄領でした。

1863年インドシナ半島の東側で勢力の拡大を狙っていたフランスがカンボジアを保護国化すると、ラーマ4世はカンボジアの宗主権がタイにあるとしてこれに反対します。

そして、この時期にアンコールワットの模型をワット・プラケーオに作らせたのは、こうした政治情勢に対応して、タイの宗主権を主張する目的があったからです。

また、この模型自体はラーマ5世の時代に完成するも、1907年シェムリアップはフランスに剥奪され、結局アンコールワットもタイ領から離れてしまいました。

<関連記事はこちらからどうぞ>

ワイ (合掌)タイの伝統的な挨拶とは!? 外国人も手を合わせた方が良い!? この記事を読んでみる

ワット・プラケーオへ行こう!!

住所:Na Phra Lan Road | Phra Borom Maha Rajawang, Phra Nakhon, Bangkok, Thailand

ワット・プラケーオは、現在のバンコクの中心部からは少し離れた場所にあり、タクシーで向かう場合には王宮を目指しましょう。

また、近年MRT延伸によって、サナムチャイ駅で降りれば徒歩圏内です。以前ファランポーン駅から歩いた経緯を考えればかなり便利になりました。

路線バスを利用する方法もありますが、旅行者が利用するのは少しハードルが高いので、一般的にはMRTやタクシーが便利だと思います。

<関連記事はこちらからどうぞ>

バンコクのBTSを徹底解説!! 路線図や乗り方!! 延伸で便利も運賃が高い!? この記事を読んでみる

さいごに

こうした歴史的な背景や文化を知ることで、同じ観光スポットにも新しい発見があり、観光がさらに楽しくなることは間違いありません。

私もワット・プラケーオに行きましたが、アンコールワットには気づきませんでした。よって、次回はもっと注意深く観察してみようと思います。

<関連記事はこちらからどうぞ>

タイ王室寺院一覧 王族が建立!? 認定を受けた格式の高い仏教寺院とは!? この記事を読んでみる

タンブン タイ人が行う現世での善行!! 収入の1割も!? 徳を積む観念とは!? この記事を読んでみる