カオサン通りの歴史 バックパッカーの聖地!! 80年代以前は米屋街だった!!

カオサン通り は、バックパッカーの聖地として世界でも有名でしょう。私も若い頃にバックパックを背負って何度もゲストハウスを探して歩きました。

しかし、80年代以前のカオサンが米屋街だった歴史は、今では全く知られていません。ということで、今回は、カオサン通りの歴史と現在について、記事にしたいと思います。

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カオサン通り バックパッカーの聖地!! 昔は米屋街だった!! 安宿街になったのは最近の話!?

カオサン通りの意味とは!?

カオサン通り

カオサン通りは、私にとって思い出の深い場所です。学生時代にバックパッカーとして、1泊200バーツの安宿に宿泊しながら、朝まで飲み明かしました。

私のようにカオサンに若かりし頃の思い出を持つ人も多いのではないでしょうか!? 最近はめっきり訪れる事は無くなりましたが、いつか思い出を辿ってみたいと思っています。

ちなみに、つい先日タイの友人とカオサン通りの話になりました。その友人の話ではカオサン通り一帯は、80年代頃までは米屋街だったそうです。

確かにタイ語で「カーオ」は米、ご飯、「サーン」は炊いていないという意味で、つまり、炊いていないお米という意味になります。

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80年代以前のカオサン通りは米屋街だった!!

現在ではバックパッカーの聖地と呼ばれているカオサン通りですが、元々は米屋街だった歴史はあまり知られていません。

先ほどの通り、タイ語でカオサンは精米を意味しています。そして、この名前は「トゥローク カーオサーン」つまり、精米小路に由来しているのです。

ちなみに、現在のカオサン通りが作られたのは、ラーマ5世の時代で、以前からあった精米小路という名称が、そのまま通りの名前に用いられることになりました。

また、そもそもこの一帯が精米小路と呼ばれていたのは、クームアンドゥーム運河沿いにあった米蔵から運ばれてきた精米を販売する米屋が並んでいたからです。

そして、数多くの米屋と共存する形で、木炭や乾物などを販売するお店が増え、賑やかな商店街として発展していきました。

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カオサン通りはなぜ安宿街になったのか!?

カオサン通り

カオサン通りにゲストハウスが増え、安宿街に変わっていくきっかけは、1983年のバンコク遷都200年の記念祭だと言われています。

この80年代頃からバンコクを訪れる外国人旅行者が増え始め、映画のロケなどでも使われるようになりました。

そして、このロケ隊一行が、カオサン通りの民家の空き部屋を借りたことが発端となり、85年頃から空き部屋を格安で貸し出す商売(現在のゲストハウス)が始まります。

こうしてゲストハウスが増えるにつれ、安宿街が形成されていきました。ちなみに、これらのゲストハウスの設備は、簡素で最低レベル、相部屋のドミトリーになります。

もちろんトイレやシャワーは共用です。しかし、宿泊費が安いことから口コミでバックパッカーが押し寄せ、現在のカオサン通りが生まれることになりました。

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バックパッカーの聖地カオサン通り!!

カオサン通り

ド派手な看板が立ち並び、周囲とな異なる独特の雰囲気、それが現在のカオサン通りです。英語で書かれたサインが掲げられ、世界各国から旅行者が訪れます。

夜はネオンで輝き、通りのゲストハウスの下にはバーやナイトクラブ、深夜に盛り上がる賑やかな街です。まさに眠らない街バンコクのイメージ通りでしょう。

また、レストランやタイマッサージ店、ナイトマーケットも大きな魅力で、バックパッカーが集まることもあり、中にはリーズナブルなお店もあります。

しかし、一般的には外国人旅行者をターゲットにしているお店が多く、実はタイの下町よりも高い観光地料金のお店が多いのも事実でしょう。

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カオサン通りがソンクラーンのメイン会場に!!

カオサン通り

近年、タイの旧正月ソンクラーンを盛大に祝う場所としても有名になりました。ソンクラーンとは、毎年4月の上旬、一番暑い盛りに新年を祝う行事です。

元々は目上の人の手に水をかけて新年を祝うものでしたが、なぜか激しく水をかけあう祭りとなり、現在は水かけ祭りと言われるようになりました。

1990年代にはカオサンに滞在している外国人旅行者の興味を引き、2000年頃には水かけだけではなく、コンテストまで行われるようになります。

こうしてカオサン通りは、バンコクにおけるソンクラーン祭りのメイン会場となり、外国人旅行者を中心に毎年盛大に賑わうようになりました。

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カオサン通りが大規模改修工事!!

カオサン通り

2020年大規模な改修工事が行われていたカオサン通りの工事が完了し、これによって、車道と歩道の段差が無くなり、フラットな石畳に変貌を遂げました。

また、車道との境目にステンレス製のポールが立てられ、完全に歩道と分離されるなど、旅行者の安全に歩くことができます。

そして、どうやら露店販売の開始も許可され、朝から夕方、夕方から深夜までの2シフト制にで、240店の営業が始まるとの声を耳にしました。

しかし、あのゴミゴミとした通りがすっかりキレイになってしまったのは、嬉しいのやらなんだか寂しい気もしますが、早く新しくなったカオサンを見てみたいと思います。

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カオサン通りに行こう!!

住所:165, 167 Khaosan Rd, Talat Yot, Phra Nakhon, Bangkok, Thailand

カオサン通り(カオサンロード)は、バンコクの中心部から少し離れた位置にあります。以前はBTSラーチャテーウィー(Ratchathewi)駅からも約4キロほどでした。

しかし、近年のMRTの延伸によって、MRTサムヨット(Sam Yot)駅から約1キロ、普通に歩いて行くことができます。

また、中心部から向かう場合には、バスやタクシーなどの利用も可能です。もしくは、チャオプラヤー川の船を利用した水上交通も趣があります。

サパーンタクシーン駅の2番の出口を降り、サトーンピアという船着場からプラ・アーティット・ピアーに向かい、この船着場から約5分ほどでカオサン通りに到着です。

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さいごに

当時の米屋街とは大きく変わってしまいましたが、どことなく漂う下町の雰囲気がバックパッカーの旅行スタイルにマッチしたのかもしれません。

また、当時は歩いて安宿を探しましたが、現在ではアゴダなどの予約サイトでも探せるようになりました。ということで、私も久々にカオサン通りに行ってみたいと思います。

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