はしか の感染に注意が必要です。2019年4月30日に成田空港の第2ターミナルの男性職員2名がはしかに感染していたと発表されています。
また、5月6日にはカンボジア帰りの佐賀県の男性が発症しています。ということで、今回は、とても感染力の強い感染症、はしかについて、記事にしたいと思います。
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感染力の強いはしかに注意!!
一般的にはしかという名前で知られている麻疹(ましん)とは、麻疹ウイルスにより引き起こされる感染症です。
感染力が極めて強く、麻疹に対して免疫がない人が麻疹ウイルスに感染すると、90%以上が発病し、不顕性感染はほとんどないことも特徴の1つです。
また、感染発症した人から人へと感染していきます。発展途上国では死亡率が10~30%に達する場合もあると言われています。
日本国内においても大きな流行を繰り返していましたが、ワクチンの接種率の向上や多くの関係者の努力により、国内の麻疹の発症者数は大きく減少しました。
そして、2015年にWHO西太平洋事務局(WPRO)によって、過去3年間にわたって日本国内には麻疹の排除状態にあることを認定されました。
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はしかの症状と重篤化に注意!!
ウイルスに感染すると、10日~12日ほどの潜伏期間を経て、麻疹の症状が現れます。まずはじめに風邪のような症状や白目の充血、結膜炎などが現れることが一般的です。
その後、40度近い高熱になり、麻疹に特徴的な赤く小さい発疹が現れます。耳の後ろや首、額などに現れ、続いて胴体や腕に生じ、最終的には手足の末端まで広がります。
発疹が出現してから全身に広がるまでの3~4日間ほどは、高熱の状態が続き、鮮やかな赤色をしていた発疹は、徐々に暗い赤色になり、時間の経過とともに退色していきます。
また、重篤化した場合には、肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症するとも言われています。特に脳炎の致死率は約15%と高く注意が必要です。
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はしかの年代別のワクチン接種は!?
1977年以前に生まれた人は、基本的にワクチンを接種していない可能性が高いですが、この時代は自然感染で麻疹にかかる機会が多かったため、自然に生涯免疫を獲得している可能性があります。
そして、1978年から2005年の人は、1回の定期接種だったので、十分な免疫力がついていない可能性があります。
ただし、2007年に麻疹の大流行があり、翌年から5年間、1990年~1999年生まれの人には追加接種の機会が設けられた結果、その時に2回目を受けている可能性もあります。
最後に、2006年以降に生まれた人は、1歳と5~6歳の2回の定期接種となっているので、ちゃんと受けていれば生涯免疫を獲得できていると言えるでしょう。
はしかはワクチン接種によって予防することが可能です。ワクチン接種は保険が効かないので自費診療となりますが、数千円から1万円程度です。また、一部助成金が出る自治体もあるようです。
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大人の発症は特に注意!!
最近では子供よりも大人が感染するケースが増加傾向です。理由は、子供よりも行動範囲が広く、多少体調が悪くても無理をして外出することもあるからです。
もちろんワクチンの未接種の問題もあります。また、大人が感染すると子供より重症化しやすく、特に妊婦は流産や死産などのリスクも高まるので注意が必要でしょう。
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はしかの海外での感染に注意!!
日本国内には土着のウイルスは存在しないと言われていますが、海外旅行などでウイルスに感染する例が報告されています。
今回成田空港で男性2名の感染とカンボジア帰りの佐賀県の男性の感染が確認されましたが、2016年には関西空港で集団感染が発生し、従業員33人の感染が確認されています。
よって、海外の窓口となる空港では、接触感染や飛沫感染の疑いも否定できません。そして、はしかが実際に発症するまでの間に感染する可能性もあります。
また、インフルエンザなどのウイルスに比べ、感染力がとても強いことも特長です。2019年のGWは過去最高の連休ということもあり、多くの人が海外旅行に出かけはずです。
もし帰国後に高熱が出たり、上記のような症状に心あたりがある場合には念のため病院に行った方が良いでしょう。
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さいごに
2020年に東京オリンピックを控え、日本を訪れる外国人も大幅に増加するでしょう。よって、海外から日本にはないはずのウイルスが入ってくる可能性も否定はできません。
また、海外旅行後の体調不良に関しては、早めに病院を受診した方が良いでしょう。特に発展途上国を訪れた場合には注意が必要だと覚えておきましょう。
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