デング熱 は、デングウイルスに感染することで発熱を来す病気です。タイなどの東南アジアや熱帯地域で度々流行することがあります。
ちなみに2018年度タイでデング熱を発症した患者数は8.5万人でした。ということで、今回は、タイで頻繁に流行する病気、デング熱について、記事にしたいと思います。
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この記事の目次
デング熱とは?
デング熱はデングウイルスに感染することで発熱を来す病気で、通常は数日間の発熱期間で自然に治ります。
しかし、稀に自然治癒せずデング出血熱と呼ばれる重い病気を発症する例もあり、主に東南アジアや南アジア、中南米などの熱帯地域に流行することが一般的です。
日本人旅行者の中にもタイやインドネシア、フィリピン、マレーシア、ベトナムなどアジア地域、また、ブラジルなどの南アメリカを旅行中に感染する例もあります。
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デングウイルスを持った蚊に注意!!
デングウイルスを持っているネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。ちなみに人から人へ感染することはありません。
ネッタイシマカやヒトスジシマカは東南アジアや南アジア、中南米、アフリカなどの熱帯地域を中心に生息しており、デング熱はこれらの地域で多く報告されています。
また、ヒトスジシマカは日本国内でも確認されており、近年では温暖化の影響で比較的北に位置する地域においても存在が確認されているようです。
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デング熱は急な発熱に注意!!
感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は通常3〜7日ですが、症状は38度〜40度近い急激な発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などです。
特効薬はなく、一般的に対症療法が行われます。発熱は3〜5日間継続し、解熱とともにかゆみをともなった発疹が胸部や四肢に広がることがあります。
食欲不振、全身倦怠感が1、2週間続き、血小板が減少した例では、鼻出血、歯肉から出血することもありますが、通常は1週間ほどで回復し、後遺症をともなうこともほとんどありません。
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デング出血熱に注意!!
デング熱自体は、特別な治療を行わなくても重症化することはなく、死亡率は1%以下と言われています。しかし、稀に重症型のデング出血熱になることがあるので注意が必要です。
デング出血熱は口や鼻などの粘膜からの出血を伴います。死亡率の低いデング熱と異なり、通常でも10%前後、適切な治療を受けない場合は約半数が死亡すると言われています。
また、デング熱にかかった人がデング出血熱になるかどうかは事前に予測ができないため、アジア旅行後に高熱が出た場合には、念のため病院に行った方が良いでしょう。
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2014年にはデング熱が日本で国内感染!!
過去には海外渡航歴の無い邦人の国内感染も認められました。ニュースでも大々的に報道されましたが、東京の代々木公園を中心とした国内感染が150件以上報告されています。
おそらく、デングウイルスを持った人の血を吸った蚊に刺されることで発症したようです。よって、今後は国内でも感染する可能性も否定はできないでしょう。
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2018年 タイのデング熱患者は8.5万人!!
タイ保健省によると、2018年にタイ国内で報告があったデング熱、重症型のデング出血熱とデングショック症候群の患者数は8万4,830人で、109人が死亡しました。
タイの全77都県で感染報告があり、人口10万人あたりの患者数が最も多かったのはバンコク西郊のナコーンパトムで347人、ちなみにバンコクでは8633人が感染し、10人が死亡しています。
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デング熱の予防は蚊に刺されないこと!!
デング熱を予防するための予防接種や予防薬はなく、蚊に刺されないことが唯一の予防方法です。過度な肌の露出を避け、自然の多い場所では虫除けスプレーも効果的でしょう。
私も以前、タイのプーケットで酔っ払って外で寝てしまい全身を50か所近く蚊に刺されたことがありますが、病気にはかかりませんでした。
よって、こればかりは運次第という部分もありそうですが、念のため蚊の多い地域への渡航の際には注意が必要でしょう。
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さいごに
私の友人もタイ旅行後にデング熱を発症し、急な発熱から入院したことがありました。私自身は今までに一度もかかったことはありませんが、ある意味では運次第です。
それでは、東南アジアなどの熱帯地域に渡航する場合には、蚊に刺されないように念のため注意した方が良いと思います。
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