HIV とAIDSの違いを知っていますか!? タイはHIV感染者やAIDS患者が多い国というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
確かに日本と比較すると格段に多いことは事実です。ということで、今回は、タイのHIVとAIDS、現状や正しい知識について、記事にしたいと思います。
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HIV タイのAIDS事情とは!? エイズの感染率が高い国!? 現状や実態と正しい知識を持とう!!
この記事の目次
HIVとエイズは違う!?
日本人にはエイズという病気が一般的に認知されていると思いますが、エイズがどのような病気なのかは意外にも認知されていません。
また、HIVとエイズが同じ病気のように考えられているのも事実でしょう。そもそもエイズはHIVの感染が進行することによって発症する病です。
HIVに感染すると体の中の免疫力が壊されてしまうので、免疫機能が低下し、健康時には抑えられていた病原性の弱い微生物やウイルスを抑える事が出来ない状態になります。
この免疫力が低下した無防備な状態で、普通の人間生活ではかからないような多くの日和見感染を生じることをエイズの発症と言います。
よって、HIVとエイズは大きな因果関係を持っていますが、正確には別の病気です。つまり、身体の抵抗力を弱めて、様々な病気を引き起こす(エイズの状態にする)原因がHIVなのです。
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タイのHIVとエイズ事情とは!?
タイはエイズが蔓延している国というイメージを持っている人も多いでしょう。確かに実際にHIV感染者が多い国というのは事実のようです。
90年代に爆発的な感染拡大によって、一時は国が滅亡してしまうような国家危機的状況でしたが、現在では医療の発展と正しい知識の広まりによって、HIV感染者の数は激減しました。
しかし、東南アジアの国では未だにHIV感染者、エイズ患者が多い国であることには変わりありません。
特にセックスワーカーや同性愛者、麻薬使用者が多いという特殊な環境がタイのHIV事情に大きく関係しているのです。
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タイ独特なHIVの環境とは!?
2010年前後には国民の1%がHIVに感染していると言われたタイですが、現在では正しい知識の普及とコンドームの使用率が上がった結果、感染者数も0.5%程度、30万人ほどと言われています。
そもそもタイでHIVが爆発的に増加した原因は麻薬使用者の注射器の使い回しとセックスワーカーのコンドームを使用しない性交渉によるものでした。
その後、HIV感染者の母子感染の急増も社会問題となりました。タイという国はその貧困から売買春でお金を稼ぐセックスワーカーが多いことは周知の事実でしょう。
また、同性愛者が多いこと、タトゥーを入れる際の感染も少なくないようです。このようなタイ独特の環境がHIVの蔓延に繋がったと考えられています。
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国を挙げたHIV対策!!
タイでは90年代の爆発的な感染拡大を受けて、国を挙げての対策に乗り出します。正しい知識を普及させために大規模なキャンペーンを行い、エイズの恐ろしさを分かりやすく呼びかけました。
また、100%コンドームキャンペーンが開始され、使用の徹底や無料配布なども始まります。加えて、学校教育の場でもコンドームの使用を訴えるなどの徹底を行いました。
こうして劇的に感染拡大をストップすることに成功しましたが、近年では再び感染者の増加が問題になり、年間で1万人前後の新たな感染者がいると問題提起されています。
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ゴーゴーバーでも性病検査が義務に!?
タイのゴーゴーバーやMPでも性感染症に関する検査が義務付けられているお店も増えています。お店によっては2か月に一度診断書を提出しなければならないようです。
中には毎月提出しなければいけないお店や3か月に一度というお店もあります。しかし、検査結果を偽造したり、検査自体がないお店も多数存在します。
そういう意味では働く人の意識次第とも言えますが、検査を実施している優良なお店に遊びに行く方が安心できることは間違いありません。
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実は低かったHIVの感染率!!
HIVに対する正しい知識の一つとして感染率について言及したいと思います。実はHIVウイルス自体の感染率がとても低いことはあまり知られていません。
コンドームを使用しない性交渉での感染率は0.5%ほど、男性同性愛者の性交渉では1%ほどとイメージよりも実際は低いのではないでしょうか?
しかし、母子感染では10%〜50%ほど、輸血などの血液を介する感染では90%〜100%ととても感染率が高くなります。
しかし、性感染症にかかっている人では感染のリスクが上がることも覚えておいた方が良いでしょう。
また、ここではこのように感染率が低いからといって、安心して良いということを伝えたいわけではありません。可能性が0ではないという事実が一番恐ろしい事だと理解すべきなのです。
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今ではHIVは死の病ではなく慢性疾患!!
30年以上前、HIVは死の病と言われていましたが、近年では正しく治療を行い、投薬治療を続ける事でコントロールができ、普通に生活を送る事が可能です。
よって、高血圧や糖尿病のような慢性疾患と同じように考えられているようです。ここで重要な事は早期に発見し、エイズが発症する前に治療を始めるという事です。
一番恐ろしい事は自分が感染している事に気付かない事です。まさに高血圧や糖尿病と同様と言えるでしょう。
また、現代ではHIVに感染していても安心して子供を産めるようになりました。こちらも正しく治療を行いながら出産する事で子供への感染を防ぐ事が可能になっているのです。
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日本の方が怖いHIV感染!!
東南アジアでは、問題意識の高まりから基本的にはHIV感染者の数は毎年減り続けています。しかし、順調に感染者を増やしている国があります。
それが日本です。90年代には1年間に新たに感染が確認される感染者は500人ほどでしたが、2000年代には1,500人ほどと増加傾向にあります。
また、検査を受ける人自体が少ないこともあり、実際の感染者は3倍以上いると考えられています。一説では日本にも10万人近い感染者がいるのではという噂もあります。
よって、HIVやエイズが蔓延している怖い国というイメージの強いタイよりも、実は身近な日本の方がよほど怖い国であることを理解した方が良いでしょう。
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HIVについての正しい知識を身につけよう!!
このようにHIVやエイズについて、正しい知識を身につけることが重要です。また、エイズ患者に対する差別や偏見についても同様です。
仮にエイズ患者と触れ合うことがあっても、日常生活では感染する可能性はありません。しかし、タイで夜遊びを楽しむ場合には必ずコンドームの着用を徹底しましょう。
そして、一人一人の意識の低さが感染の拡大に繋がります。特に日本人の意識の低さがタイでも度々問題になるので絶対に注意が必要です。
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さいごに
タイのHIVとエイズの現状や実態について考えてみました。正しい知識を身につけ、共有することが重要でしょう。しかし、いまだにイメージや偏見があるのも事実です。
ナイトライフを目当てにタイを訪れる観光客も多いと思いますが、相手を尊重する気持ちを持って接しましょう。ということで、私もさすが日本人と思われる行動を心がけたいと思います。
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